良質な睡眠とすっきりした目覚めのために

朝の目覚めがすっきりしていると、とても清々しい気分で1日のはじまりをむかえることができます。
反対に、目覚めが悪かったり、悪夢をみたりするとすっきりしない朝となります。

この目覚めの良しあしや夢見がいいか悪いかは、実は夜間の血糖値の変動により決まります。



ここで、少し血糖値の基本的な話をします。

血糖値とは、血液中のグルコースの値です。
グルコースはグリコーゲンとして肝臓にもある程度蓄えられています。

このグルコースは脳など体中のさまざまな組織のエネルギー源です。
ですので、血糖値を保つことが生命維持に不可欠です。


血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、成長ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール、アルドステロン、甲状腺ホルモンです。
一方、血糖値を下げるホルモンはインスリンのみです。

人類の歴史上、飢餓に対応する場面が多かったので、血糖値を上げて生命維持するためのホルモンの方が多く備わっています。


日中は食事ができるので、低血糖になっても食べることで対策できるのですが、寝ているときは絶食状態で食べるわけにはいきません。

この夜間に血糖値をコントロールするためには、成長ホルモンとコルチゾールを適切に出せる身体であることが大事になってきます。



成長ホルモンは、入眠後2時間くらいでピークとなります。
でも、寝る前にスマホを見たり、TVを見たりすると、成長ホルモンは十分に出ません。

コルチゾールは朝の8時にピークになり、夜間は低い状態です。
コルチゾールは副腎疲労があるとあまり出なくなります。


つまり、寝る前の悪習慣や、疲れがたまっている状態では、夜間に血糖値が下がりやすくなります。

血糖値が下がりすぎると体は危機的状態ととらえて、血糖上昇ホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンを出します。
それによって夜間目覚めたり、不安感から怖い夢やお化けをみたりします。
夜間頻尿の中には低血糖が原因のこともあります。


ちなみに、朝食欲がないのも、子供が起きられずぐずぐずするもの夜間低血糖によるものです。
この場合、子供に毎朝早く起きなさい、食べなさいといくら叱っても解決策にはなりません。



つまり、いかに血糖値を安定させるかが大事なんですね。
血糖値を安定させてあげることで、お子さんもお母さんも心穏やかに過ごすことができます。


夜間の血糖値を安定させるには、日中の血糖値を安定させることと、寝る前にお出汁や骨肉スープ、場合によってはアミノ酸を摂ることなどです。

日中の血糖値の安定のさせ方はこちらに書いています。
https://wellnesskenko.blogspot.com/2020/07/blog-post.html?m=1
特に女性は肝臓の容量が小さくグリコーゲンの蓄えもすくないので、しっかり対策しましょう!



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