ビタミンDと免疫力

ビタミンDには、ナチュラルキラー(NK)細胞や マクロファージを活性化する働きがあります。

NK細胞は、細菌やウイルスに感染した細胞や がん細胞を退治してくれます。

つまり、風邪やがんに対して 一定の予防効果を示します。

例年であればこれから流行る インフルエンザやその他のウイルス性疾患の感染予防や 重症化を防ぐ効果があります。

ビタミンDを体内に蓄えるには、

1.紫外線を浴びる

2.鮭などの魚やキノコ類を食べる

3.胆汁をしっかり出して吸収できるようにする

4.ビタミンDのサプリメントや注射をうつ(特に紫外線の少ない時期)

などの必要があります。

ビタミンDは、健康な人で25(OH)Dで40~60 ng/mlあるのが理想です。

以前私が 健康診断や人間ドックに勤務していた際、一般の人のビタミンDの値も確認していたのですが、健康的な人でもビタミンDが30 ng/ml 以上ある人は少数でした。

サーファーやマグロ漁師のように 一日中紫外線を浴びる生活をしているのなら ある程度足りるのかもしれませんが、現代の日本の一般的な生活ではなかなか難しいのが現状のようです。

また、セロトニンの生産にもビタミンDが必要です。

冬に抑うつ感が増すなどいわゆる冬季うつの人が増えるのは、ビタミンD不足によるセロトニンの生産の減少が原因です。

冬の間はビタミンDのサプリメントや注射などで補充することを私はお勧めしています。


サプリメントを飲む場合は、ビタミンDの血中濃度と腎機能を定期的に測った方が安全です。

特に日本人の場合、盲目的に5000IU以上飲むと腎機能障害を起こす可能性があるので、必ず採血で定期的に確認してください。

乳幼児や高齢者など内服しづらい人は、ビタミンDクリームがiHerbなどで販売されています。

私は子どもには、このビタミンDクリームを塗るか、液体タイプのビタミンD(低用量で)をなめさせています。
子どもには肝油ドロップでもいいですよ。

当院でも血中ビタミンD濃度を測定できます。
※くる病などでなければ自由診療となので自費になります。

食事や栄養に関することは栄養療法外来(月火)でご相談下さい。
栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738

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