粗食と栄養不足

本屋さんやネットの健康情報で必ず置いてあるのが、粗食に関する本です。

内容は、1日1~2食や置き換えダイエット、断食、ビーガン、糖質制限等様々です。


これらは、その人の状態によっては必要で合うものもあると思います。

しかしながら、宗教や信仰などで食の制限をしている場合や闘病中などを除き、
成長を終えていない子ども、働いている人、月経のある女性、子育て中の人、運動習慣のある人などには、栄養不足になる可能性が高いため、粗食関連の極端な方法はおすすめしません。


栄養不足があると、
体内でエネルギーをうまく作ることができません。
不足分のエネルギーをまかなうため、
交感神経優位にしてアドレナリンを分泌し、
元気(エネルギー)を作り出します。

日頃からアドレナリン優位だと、
小さな出来事を大げさにとらえたり、
些細なことでイライラしたり、
攻撃的になったり。

この状態を維持したいので
甘いもの、カフェイン、飲酒喫煙、ギャンブルなどに依存する傾向にあります。
人によっては、買い物や恋愛や家族が依存対象のこともあるでしょう。

SNSなどでの匿名の過激な記載をする人も、
常態化した交感神経優位ゆえかもしれません。


昔(江戸時代くらいまで?)の日本人が血気盛んだったのは、
貧血などの栄養不足で交感神経優位だったのもあるのではと考えています。

栄養不足も土台にあると思われる背景で感性を育み、
それにより生み出されたであろう優れた作品や功績もあるので、
交感神経優位な状態が必ずしも一律に悪いわけではありません。


ですが、それにより心身の不調を感じておられるなら、
もっと穏やかに過ごしたいなと思うなら、
少しでもお困りごとがあるのなら、
一度食事や生活環境や運動睡眠を見直してみてください。

1年後、5年後、10年後の心身は、
今食べるものや今の生活習慣で作り変えていけます。

ますは診察の時に気軽にご相談下さいね。

栄養療法外来は月火で行っております。

栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738


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