マグネシウムの重要性

マグネシウムは体内でさまざまな代謝経路の補因子として働いています。

マグネシウムはビタミンDの代謝にも不可欠です。
ビタミンDは、体内で活性型1,25ヒドロキシビタミンDに変換される必要があります。
この活性型への代謝過程において必要となる酵素の補因子がマグネシウムです。

マグネシウムが不足すると、
ビタミンDサプリメントやビタミンDが豊富な食材を摂取しても血中におけるビタミンD濃度も上がりにくくなります。
その他のマグネシウムの研究報告として、
・DNAの合成・修復、細胞増殖やアポトーシスに関与
・ミトコンドリア機能の改善
・グルタチオンを増やす
・テロメア短縮を予防し寿命を伸ばす
・酸化ストレスを抑える作用があり、炎症反応を抑える
・一部のがんのリスク低下
などが発表されています。

国内外の研究(相関レベル)では、マグネシウムの摂取量が多いほど大腸がんなどの一部のがんのリスクが低下するという報告がいくつかなされています。

マグネシウムの1日に必要な量(成人で350~500mgほど、活動量や体格によって異なる)は、種子類(豆・ナッツ・全粒穀物など)や海藻類、緑葉類を毎日意識して食べていれば摂れる量です。

食事だけでマグネシウムの補給が難しい場合は、経皮吸収(マグネシウムバームやクリーム、入浴剤)か内服サプリメントで補いましょう。


栄養に関するご相談は、月火で行っております。
栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738

コメント

人気の投稿