ビタミンCの摂り方のコツ

 紫外線量が多く汗をかきやすいこの時期に
美肌と健康に欠かせないのがビタミンCです。

ビタミンCはその他にも
風邪予防や感染時の症状の軽減、
ストレスに対してもビタミンCは重要な役割を果たします。

細胞内へ大量のビタミンCを届けたい場合は、
高濃度ビタミンC点滴が一番効果的
です。
(※当院では現在がん治療目的での点滴は行っておりません。)

一方で、ビタミンCの経口摂取による腸管吸収率には上限があり、内服による血中の最大ビタミンC濃度にも限界があります

とはいえ、
毎日点滴をするわけにはいきませんよね。

点滴は多くて月1~4回もしくは施術時に,
普段は内服が現実的ではないでしょうか。

ビタミンCの内服には、
アスコルビン酸(通常のビタミンC)と
リポソーム型のビタミンCの2種類があります。

<通常のビタミンC(アスコルビン酸)>
アスコルビン酸の腸管吸収率は用量依存的です。
少量(100~200㎎)では80%以上吸収されますが、
1gを超えると吸収率は50%以下になります。

ですので、
1回1000mg(1g)までの容量で、1日に数回、1~2時間あけて内服するのが効率的
です。

・美肌:1~3g/日
・ストレス、慢性炎症:3~6g/日
・感染予防、感染初期:1回400mg~1gを1~2時間毎。腸管耐用量まで増量(下痢の手前)
※最適用量には個人差があります。

<リポソーム型のビタミンC>
~1gまでの腸管吸収率は90%以上。
それ以上の容量では吸収率が20~40%に低下する可能性が指摘されています。
リポソーム型ビタミンC場合も、1回1000mg(1g)までの容量で、1日に数回、1~2時間あけて内服するのが効率的です。

消化管刺激はなく、アスコルビン酸に比べると高容量でも下痢を起こしにくいのが特徴です。
一部の研究では、血中濃度の上昇が通常のビタミンCの2~3倍以上と報告されています。
アスコルビン酸に比べると価格はやや高めですが、1日の内服用量は少なくても十分な効果を発揮します。

・美肌:1g/日~
・ストレス、慢性炎症:2~4g/日
・感染予防、感冒時:1回400mg~1gを1時間以上あけて4~6回/日程度(問題なければ最大10g/日程度まで可)
※最適用量には個人差があります。

当院で取り扱っているリポソーム型のビタミンCには2種類あります。

♦リボソーム型ビタミンC(ヘルシーパス社)
顆粒状
1包あたりビタミンCとして400mg 30包 4,800円

おいしいのでお子様でも継続して飲んでいただきやすい味です。
水に溶かして飲む事もできます。
常飲もよし、ここぞという時の常備ストックにもよし。
外出・旅行にも持っていきやすいタイプです。

♦リポソーマルビタミンC
液体状
1包あたりビタミンC1000mg  30包 7,776円


独特の味を気にせずに続けられる人におすすめです。


※注意※
市販のリポソーム型のビタミンC製品の中には、通常のビタミンCと一緒に配合されおり、リポソーム型ビタミンCとしての容量は不明ものも見受けられるので、内容量に注意してください。
また、リポソーム型ビタミンCは30度以上の高温下に長時間置かれていると膜が破壊され、酸化されてしまう可能性があります。
特に夏場は、保存倉庫や輸送時の室温管理体制も重要です。

アスコルビン酸とリポソーム型ビタミンCを両方使い分けてもいいと思います。
ビタミンCは単独で摂取するよりも、ポリフェノール(特にフラボノイド)などと一緒に摂る方が効果的だという報告があります。
日々の食事で旬の果物や野菜もしっかり食べましょう!


当院では分子生理化学研究所、MSS、ヘルシーパスの医療機関専売品のサプリメントを取り扱っております。
ご希望の方は診察時に医師に直接ご相談ください。
※お電話でのサプリメントに関するお問い合わせは承っておりません。

栄養療法外来は月火で行っております。
栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738

コメント

人気の投稿