食後高血糖は老けやすい

食後高血糖とは、
食後に血糖値が急激に上昇する状態です。

食後の眠気は血糖スパイクのサインで、
食後高血糖をがあることを示唆します。

血糖値が急上昇すると問題になるのが、「糖化」です。

血糖値が高くなると血液中の糖が体内のタンパク質(主にリジン)と結びついて、糖化反応が起こります。この反応によってできるのがAGEs(終末糖化産物)です。

AGEsは、体内のコラーゲンや細胞膜構造にダメージを与え、
次のような老化現象を引き起こします。

✓肌のたるみ・シワ(コラーゲンの糖化)
✓血管の硬化(動脈硬化の一因、高血圧)
✓骨密度の低下
✓脳の老化(認知機能の低下、アルツハイマーとの関連も)

つまり、食後高血糖を繰り返すと、からだの中で「焦げ」が進行し、見た目も内臓も老化が進んでいくのです。

糖化を防ぐには、
以下の取り組みや栄養素が鍵となります。

✓血糖値を安定させる

✓自律神経を安定させる

✓糖質・炭水化物を単独で摂らない
 →炭水化物だけの食事はNG.必ずタンパク質と一緒に食べる

✓精製された糖質の摂取量を減らす
 →甘い菓子類を減らす

✓高温調理(揚げ物・グリル・こげ)を控える
 →加熱でできる外因性AGEsもリジンに作用する

✓食後の軽い運動を習慣化する
 →食後30分以内に早歩き/ウォーキング、足踏み/踏み台昇降などを10~20分程度行うと、インスリンとは別の経路(GLUT4)でも血糖を筋肉に取り込ませることができる

✓ビタミンB群
 →糖代謝を助ける

✓カルシノン(動物性タンパク質に含まれる)
 →AGEsの形成を阻害する抗糖化物質

✓ポリフェノール
 →抗酸化・抗糖化作用があり、AGEsの蓄積を抑える

✓マグネシウム・クロム・亜鉛
 →インスリン感受性の改善に働きかけ、血糖コントロールを助ける


食後の血糖値の安定は、
肌の若さやアンチエイジングに直結します。
からだの糖化をふせぐことで、
老化や慢性疾患を予防しましょう。


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