睡眠が美肌を育てる~肌と眠りの深い関係~

 睡眠は健康のバロメータです。
睡眠は日常生活のパフォーマンスに大きく影響します。

睡眠不足は認知症のリスク因子です。

さらに、睡眠不足は美肌の大敵です。

アンチエイジングや健康維持に睡眠は非常に重要です。

肌荒れや肌くすみやにきびでお悩みの人の中には、
睡眠の質を改善することで、肌の調子が良くなったり、にきびができにくくなったりする人もいます。

成長因子

肌は日中に紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ダメージを絶えず受けています。

これらのダメージは、夜間の深い睡眠中に修復されます。

夜間の深いノンレム睡眠に重要なのが成長因子です。

<成長因子のはたらき>
✓コラーゲンやエラスチンの産生促進

✓表皮細胞のターンオーバー促進

✓炎症やダメージの修復

メラトニン

メラトニンは睡眠ホルモンとして知られていますが、非常に強力な抗酸化物質でもあります。

<メラトニンのはたらき>
✓紫外線による肌の光老化の原因となる活性酸素を除去

✓皮膚の酸化ストレスを軽減

✓細胞の老化を防ぐ

メラトニンは、夜間の暗い環境に加え、トリプトファン、ビタミンB6,マグネシウムなどの栄養素がそろっていないと十分に合成分泌されません。


腸内環境

最近の研究で、腸内環境と睡眠・肌状態が相互に関係していることがわかってきています。

腸内環境が整う⇒セロトニン→メラトニンの生成がスムーズに

睡眠不足⇒腸内細菌叢が乱れる、睡眠の質が低下する⇒肌あれの引き金に


~美肌のために実践したい睡眠の質を上げるコツ~

・血糖値を安定させる
・カフェイン摂取を2週間ほどやめてみる

カフェインの分解の遅い人は12時間くらい影響が残ることもあり、午後以降のカフェインは睡眠の妨げになっている可能性があります。
また、カフェイン摂取により日中に交感神経優位になることで血糖値の乱高下が起こり、夜間低血糖を起こすと、中途覚醒などの睡眠の質の低下につながります。

カフェインが手放せない場合は、その原因と対策が必要です。
カフェインに頼らない眠気対策についてはこちら
https://wellnesskenko.blogspot.com/2025/06/blog-post.html


・寝る前のスマホ、PC、TVをやめる
明るい光はメラトニンの分泌を妨げます。
インターネット環境は、検索という名の情報の狩猟本能が刺激され、交感神経優位になり眠れなくなります。

・寝る前90分の入浴
40度くらいのぬるめのお湯に15分~30分つかることで入浴後に自然に体温が下がり、眠気が誘発されます。
シャワーだけではなく、湯船にしっかりつかることが重要です。

・運動習慣
適度な運動は、セロトニンの分泌を促し、精神状態を安定させます。

自律神経が整うことで、寝つきが良くなり、中途覚醒も減ります。

有酸素運動や無酸素運動を定期的に行うことで、深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が増えることが研究で示されています。

1日30分以上を週に3~5回を目安にを習慣化することが重要です。


当院では分子生理化学研究所、MSS、ヘルシーパスの医療機関専売品のサプリメントを取り扱っております。
ご希望の方は診察時に医師に直接ご相談ください。
※お電話でのサプリメントに関するお問い合わせは承っておりません。
サプリメントの一部はオンラインショップでも取り扱っております。
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