空腹時間や粗食の考え方
東洋医学には、空腹時間を設けるという考え方があります。
具体的には、1日2食や断食といったものです。
この空腹時間を設ける断食や粗食の考え方は、ミトコンドリア機能を活性化させるという視点からは正論といえます。
ですが、この空腹時間を設ける考え方を取り入れても大丈夫な人は、基本的に低血糖のない人、エネルギー切れを起こしていない人に限ります。
低血糖のある人が空腹時間を長くすると、エネルギー不足に輪をかけてしまいます。
当院で栄養療法を受けられる方には低血糖がある人が割と多いのですが、低血糖のある人には間食を推奨しています。
ここでいう間食とは、世間一般の想像する甘いもの・お菓子類の事ではありません。
芋類、果物、葛粉だし、とうもろこし、納豆、卵、味噌汁、おにぎり、鶏肉、非加熱無農薬のはちみつ、MCTオイルなど、あくまで補食としての間食です。
低血糖の改善には、血糖値を安定させて、肝臓や筋肉にグリコーゲンの補充をすることが必要です。
血糖値を安定させるまでのある程度の期間は補食が必要になります。
成長期のこども、妊娠中、産後、授乳中の人も補食をした方がいいでしょう。
同時に精神的なストレスをとりのぞき、精神の安定をはかることも重要です。
ストレスを抱えたままだと消耗し続けるので、低血糖はいつまでたっても改善しません。
自分の消化能力を超えての摂取は胃腸の負担になります。
自分の消化できる範囲内で、消費エネルギーに見合った食事量食事内容を心がけてください。
どんなにいいとされる食材でも、万人に共通する魔法の良薬はありません。
万能薬に見える味噌や麹などの発酵食品や梅でさえ、一部の人のその時の状態によっては合わないことがあります。
栄養療法外来では、オーダーメイドのカウンセリングで、その時のその人にあった方法をお伝えしています。
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