アトピー性皮膚炎と栄養の話

アトピー性皮膚炎の原因には様々な要因があります。
遺伝的要因として判明しているものはフィラグリン遺伝子変異です。
プロフィラグリン→フィラグリン→天然保湿因子(NMF)と分解される過程で、それぞれが肌のバリア機能を保つ重要な働きを担っていますが、その過程がうまくいかないため、肌のバリア機能が保てなくなります。

ただし、遺伝的要因があっても保湿や栄養状態や生活環境を整えることで症状は改善できます。

潤いのある肌に必要な成分として謳われているのはコラーゲンです。
このコラーゲンは3本の繊維が束になった形をしていますが、コラーゲンを束ねているのがビタミンCと鉄です。

ビタミンC不足(喫煙、ストレス、摂取不足)や鉄欠乏性貧血があると、小じわができやすく乾燥しやすくなるため、潤いのある肌は中々保てません。

肌の弱い方に特に気を付けてもらいたい栄養素は、
タンパク質、ビタミンC、ビタミンB、亜鉛、銅、鉄
です。
また、ビタミンAとD(K3も)、マグネシウムも忘れてはなりません。

当院の栄養療法外来では、
アトピー性皮膚炎の方には
保湿と外用薬や時に生物学的製剤で症状を抑えている間に
胃腸の状態や栄養状態などを整え、徐々に薬を減らしていくことおすすめしています。

食生活や生活環境を一気に変えることは難しくても、
少しずつ変えて習慣化していくことは決して難しくありません。

栄養療法外来は月火でおこなっております。

栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738

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