不調が起こったら見直すべき基本 その2
食事、睡眠、運動とともに見直してもらいたいのが、
胃腸環境、副腎疲労、低血糖症状です。
胃腸環境の改善治療に専念する期間は、グルテンフリー、カゼインフリーにします。
必要に応じて、消化酵素、プロバイオティクス、プレバイオティクス、グルタミン、ビタミンA、亜鉛、抗菌ハーブなどを用いて治療します。
副腎疲労対策には、血糖値対策は必須です。
人類は他の動物同様、飢餓状態になりやすい期間を長く過ごしてきました。
血糖値が下がると生命の危機に直結するため、
血糖値が下がりすぎた場合に血糖値を上昇させる働きをもつホルモンを多く備え、
飢餓に対応してきました。
血糖値を上昇するホルモンには、成長ホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾール、甲状腺ホルモン、グルカゴン、ソマトスタチンがあります。
食後高血糖
→インスリンが大量に分泌される
→反動性低血糖
→アドレナリンなど血糖上昇ホルモンの分泌
→血糖値維持
アドレナリンが分泌されると交感神経優位となります。
アドレナリンが日常的に分泌されているような状態だと、
普段からイライラや焦燥感、不安感が出やすくなります。
血糖値の下がりやすい夕方などにイライラしやすい場合、
そのイライラは性格ではなく症状です。
この状態でカフェインを入れると交感神経優位となるので、カフェインもフリーとします。
また、運動のやりすぎも禁物です。運動は状態に合わせて行いましょう。
このような症状の改善には、証に合わせて漢方薬を併用する場合もあります。
食後高血糖になる場合は、食事内容や食事量、食事間隔の見直しも必要です。
アドレナリンは副腎の髄質から分泌されます。
副腎の皮質からは自前のステロイドであるコルチゾールも分泌されます。
コルチゾールには抗炎症作用・抗ストレス作用があります。
過度のストレスや慢性炎症があると、コルチゾールが分泌され続け、やがて副腎は十分なコルチゾールを作りにくくなってきます。
コルチゾールの分泌量が足りなくなると、朝起きるのがつらくなる、寝ても疲れが取れない、日中は元気がでない、夜は元気になるなどの症状が出てきます。
自覚が無くても、甘いものやカフェイン(お茶も含む)で交感神経優位にして元気を出している場合もあります。
副腎疲労のある場合、副腎ハーブで補佐することもありますが、
血糖値の安定や過度なストレスからの解放、慢性炎症の改善などが必須です。
栄養療法外来は月火におこなっております。
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