美への近道~栄養素の浪費を見直そう
細胞レベルで内側から美しくなるには、
細胞レベルでの栄養素の充足が必要です。
栄養素が充足した状態にするために、
まずは、無駄な消耗がないかどうかを見直しましょう。
栄養素を浪費するものを具体的に挙げると、
ストレス、飲酒、喫煙、慢性炎症、精製された砂糖、腸に炎症を引きおこすもの、大気汚染、マイクロプラスチック、環境ホルモンなどです。
<喫煙>
ニコチンなどの有害物質の処理をする際に、
マクロファージなどの免疫細胞が大量の活性酸素を放出します。
その活性酸素を除去するためにビタミンCが大量に消費されます。
副流煙でもビタミンCやビタミンDが低下するとの報告もあり、
肌だけでなく骨や免疫バランスにも不具合が生じます。
<飲酒>
アルコールの分解にビタミンB群をはじめとした大量の栄養素が消費されます。
赤ワインに含まれるポリフェノールが健康によいという報告もありますが、
ぶどうなど果物野菜からも摂取できます。
細胞レベルでの美しさを求めるなら、
個人的な意見としては、
飲まないか、飲んでもたまの機会飲酒にとどめた方がよいと考えています。
<ストレス・慢性炎症>
ストレスに対応する際にも多量の栄養素が消費されます。
また、ストレス性胃炎でPPIが処方されている場合、胃酸の低下を招きます。
タンパク質やビタミンB12やミネラルの消化には胃酸が必要なので、
PPIを内服している場合はこれらの栄養素の吸収率が落ちます。
PPI内服の可否の判断は主治医の判断を仰いていただきたいのですが、
自分でできるストレスへの対応はしておきたいところです。
外的ストレスには現在の環境やQOLの見直しをしましょう。
炎症は内側のストレスです。
慢性的な炎症があると、
常に栄養素が消耗性に消費されていきます。
炎症がある場合は各臓器炎症の専門家を受診し、
早めに治療を受けて下さい。
<砂糖>
血中にぶどう糖が多いと、ビタミンCの取り込みが低下します。
血糖値の乱高下を招き、交感神経優位になり、自律神経が乱れ、
強いストレスを引き起こします。
<腸壁を荒らすもの>
代表としてはグルテン・カゼインですが、
アレルギーのあるものや、
ある種の添加物や化学調味料、
消化能力を超える量のタンパク質源も該当します。
腸壁の炎症は微小な慢性炎症ですので、
修復に栄養素が使われ、
他の細胞へいきわたる栄養素は減ります。
<環境ホルモンなど>
女性ホルモンに干渉したり、
病気の原因になったりと色々問題提起されています。
栄養の浪費をなくすだけでも、美しくなるのに近づけます。
内面からの美しさを保てている状態では、
免疫のバランスも整い、真の意味での健康に近づけます。
サプリメントなどで栄養を足すことを考えるよりもまず先に、
浪費をなくすように見直してみてください。
栄養療法外来は月火で行っております。
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