カフェインに依存しない食後の眠気対策

食後の眠気の二大要因は、
・急激な血糖値の上昇とその後の急降下(いわゆる「血糖スパイク」)
・交感神経優位→副交感神経優位への切り替わり
です。

今回は、カフェインに頼らない
食後の眠気対策をご紹介します。

♦1.血糖値の安定
血糖値の安定には、
食事の量やタイミング、補食、運動、自律神経の安定などが鍵となります。

空腹時間が長すぎると、
次の食事で血糖値が上がりやすくなります。
食事の間隔があきそうなときは補食をしましょう。
小分け食がおすすめです。

朝にタンパク質をしっかり摂ることで、
日中の血糖値が安定しやすくなります。

甘いものを食べたい時は、
食事や補食(米芋などの炭水化物+タンパク質)の後で甘いものを食べるようにしましょう。

甘いものがほしいときは
不思議と甘いものを欲さなくなります。
毎日甘いものを欲する場合は、エネルギー不足の原因を探り対策していくことも重要です。

例えば女性の場合、
男性よりも筋肉量が少なく、
毎月月経による鉄喪失があります。
そのため貧血→低エネルギーとなりやすく、
低血糖傾向にあります。
このため、すぐにエネルギー源となる糖質・甘いものを好む傾向があります。

♦2.運動をする
食後すぐ(10~30分以内)に
ウォーキングやスクワット、踏み台昇降などで筋肉を動かすことで、血中の余分な糖が筋細胞内に速やかに取り込まれやすくなり、血糖値の上下が緩和されます。

♦3.筋肉量とグリコーゲン貯蔵量
筋肉量が多いほど糖をグリコーゲンとして効率よく貯蔵できるため、
血糖値の上下が緩やかになります。

♦4.自律神経を安定させる
普段から交感神経優位の状態が続いていると、
食事の際に副交感神経に切り替わる時に眠気を感じることがあります。

普段からストレスなどにより交感神経優位な状態が続いていると、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールといった血糖上昇に関わるホルモンの分泌を高め、血糖値が上がりやすい状態になります。
過度なストレス環境の改善も必要です。

貧血など栄養不足・エネルギー不足の改善も自律神経の安定には欠かせません。

♦5.昼寝(パワーナップ)
短時間(15~20分程度)の昼寝は、
午後のパフォーマンスの向上に役立ちます。


それ以外には、状況に応じて、
漢方薬局で取り扱う漢方薬を使う場合もあります。

上記の方法では、
カフェインのように
エネルギーの前借りをすることはないので、
消耗しません。

ぜひ取り入れてみて下さい。

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