ビタミンDは夏場なら十分量合成されるのか

 以前のブログでもお伝えしましたが、
2019年4月~2020年3月の期間に
20~90代の日本人の男女5518人を対象にした調査では、
97.8%が不足
78.5%が欠乏
であり、日本人の約98%はビタミンD不足でした。

ビタミンDは、食事の他、
紫外線照射により体内で作られるとされていますが、
サーファーやマグロ漁師のように
紫外線を長時間浴びる人でも、
不足していたり、ぎりぎり足りているかどうかだったりすることもあります。

血中ビタミンD濃度は
20ng/mL以下は欠乏
30ng/mL以下は不足
です。

健康な成人の場合の理想の血中ビタミンD濃度は40~60ng/mLです。
(※悪性腫瘍等の方の理想値は異なります。)
栄養療法採血や、健康診断での血液検査の結果を見る限りでは、
薬・サプリメントや注射なして十分に足りている方はごく僅かです。


ビタミンDが不足している方には
サプリメントでの補充をおすすめしていますが、
ビタミンDは過剰摂取で腎機能障害を起こすため、
定期的に採血で血中濃度を確認しながら補いましょう。

特に、海外の5000IU以上ものを盲目的に内服するのは非常に危険です。

一度血液検査をして、
欠乏症や不足があれば、
3~6か月に1回血液検査でフォローをしながらサプリメントの容量を調整しましょう。
高容量のサプリメントを内服する際には必ず定期検査と診察が必要です。

中々通院が難しい場合は、
成人で腎機能が正常の場合、
1000IU程度の低用量のものが安全です。

ビタミンDのサプリメントを内服しても血中濃度があっがらない場合は、
胆道系の問題、マグネシウム不足、サプリメントの容量が少なすぎるなどの可能性もあります。


当院では分子生理化学研究所、MSS、ヘルシーパスの医療機関専売品のサプリメントを取り扱っております。
詳しくは診察時に医師に直接ご相談下さい。
※サプリメントに関するお電話でのお問い合わせは承っておりません。

栄養に関するご相談は、月火で行っております。
栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック 
☎075-744-0738


コメント

人気の投稿