身体の中から風邪予防➀~効果的な栄養素

朝晩が冷えてきてのどがイガイガするなど体調を崩す人が多くなる時期になりました。
受験生のいるご家庭はインフルエンザなどの感染症にも注意したいですよね。

今回はからだの中から風邪に強くなるために必要な栄養素についてお伝えします。

<風邪予防に効く栄養素>

・ビタミンC
白血球の働きを高め、
ウイルスの侵入に素早く対応できるようにします。
身体はストレスと感じると
どんどんビタミンCを消耗します。
忙しい時こそ意識的に摂りたい栄養素です。

目的別の摂取目安量などは
ビタミンCの摂り方のコツに書いています。

・ビタミンD
ナチュラルキラー細胞を活性化し、
ウイルスの侵入を初期段階で阻止します。

日本人の多くがビタミンD不足であるという報告もあります。
特に日照時間の減る秋冬は、
食事と紫外線だけでは不足しやすいため、
サプリメントでの補充もおすすめです。

ただし、ビタミンDは高容量投与で腎機能低下の恐れがあるため、摂取量には注意が必要です。
特に海外製のサプリメントは日本人にとって容量の多すぎる場合もありますので、十分に注意してください。
※高容量内服の際には、必ず医療機関での血液検査でのフォローを受けて下さい。

・ビタミンA
皮膚や気道粘膜のバリア機能を維持・修復再生する栄養素です。
風邪ウイルスは主に鼻喉気道の粘膜から侵入するため、この物理的バリアの健康維持が最前線の防御になります。
ビタミンAは、免疫細胞の分化や活性にも必要です。

食事中やサプリメントのビタミンAは、
レチノールやβカロテンとして存在しています。

βカロテンの形であれば
普段内服するサプリメントとしても安全性は高くなります。

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レチノールで摂取する場合、レチノールから活性型ビタミンAへの変換を制御する仕組みがあり、過剰な活性型の生成は抑制されます。

ただし、盲目的に高容量のレチノ―ルを長期間内服すると、活性型ビタミンAへの制御機構が破綻して活性型ビタミンAが蓄積する恐れもありますので、自己判断での高容量レチノールのサプリメントを内服するのはおすすめしません。


・亜鉛
免疫細胞の生成と活性化に必須です。
粘膜免疫を支えるIgAの産生にも関与しています。
亜鉛不足では、免疫低下、味覚異常、創傷治癒遅延がおこります。

風邪発症後の24時間以内に亜鉛を摂取すると
風邪の期間を平均33%短縮できるという研究報告もあります。

胃腸症状を引き起こすことがあるので、
サプリメントの内服は食後がいいでしょう。

銅と亜鉛はシーソーの関係にあり、
30mg/日以上の亜鉛の長期摂取で銅欠乏を招くリスクがあります。
サプリメントは、亜鉛:銅=10:1の配合のものを選ぶと安全です。

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・タンパク質
抗体はタンパク質でできています。
ビタミンやミネラルも、十分なタンパク質がないと身体で活かされません。

・オリーブ葉エキス
オレウロペインに強力な抗ウイルス・抗菌・抗酸化作用があります。
インフルエンザ、RS,ヘルペス、コロナなどのウイルスへの抑制作用が動物・試験管レベルで報告されています。

※予防的に飲むか、症状緩和のために飲むかで推奨内服量は変わります。

・ω-3
慢性炎症の抑制と免疫調整に関係します。
風邪の症状が軽く済む、回復が早いという報告もあります。

抗凝固作用があるため、
手術前や抗血栓薬服用中の方は、
サプリメントの使用には注意してください。

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当院では分子生理化学研究所、MSS、ヘルシーパスの医療機関専売品のサプリメントを取り扱っております。
ご希望の方は診察時に医師に直接ご相談ください。
※お電話でのサプリメントに関するお問い合わせは承っておりません。
サプリメントの一部はオンラインショップでも取り扱っております。
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栄養に関するご相談は、月火で行っております。
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栄養療法外来のご予約はお電話にて承っております。
おの まりこ皮膚科クリニック
☎075-744-0738

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