腸内細菌を育てることの重要性
土台となる腸内細菌叢は 乳児期幼児期にほぼ決まります。
出産時や母乳を介して母親から受け継ぐものが大きいのですが、いろんなものを口に入れることによって多くの菌を腸内に取り込んで共生させていきます。
たくさんの菌を取り入れることが重要なので、除菌しすぎずに 幼少期には自然の中で泥んこになって遊ぶ体験をたくさんさせましょう。
現代の日本では食生活の変化や持続するストレスなどにより、腸内環境が乱れている人が多くなっています。
幼少期に腸内細菌のバランスがいい状態であったとしても、その後の食事やストレスの大きさ次第で腸内細菌のバランスは崩れます。
腸内環境が乱れているかどうかは、おおよそは普段の便の状態で確認できます。
色、におい、形状、回数などすべてが理想的なものがベストです。
毎日の便の状態を確認できるウンログというアプリもあります。
食事内容や便の状態などを記録しておくと、自分の傾向や改善策が見えてきやすいのでお勧めです。栄養療法外来でも、食事記録を付けていただいています。
下記の簡易なポスターも参考になります。
腸内環境が乱れているなと感じたら、
まず、腸粘膜を荒らす原因になる食べ物(アレルギーのあるもの、グルテン、カゼイン、未消化物など)は避けてください。
次に、腸粘膜を修復や腸内細菌を整えることを考えます。
腸粘膜の再生には、ボーンブロスはもってこいです。
お出汁、味噌・納豆・ぬか漬けなどの発酵食品、旬の野菜と果物をたっぷりとる、リンゴ酢や黒酢などはいい腸内細菌を育ててくれます。
食事の改善と同時に、プロバイオティクスを併用します。
プロバイオティクスは、ローテーションしながら使って下さい。
ロイテリ、ラクトフェリン、アシドフィルスなどの菌が入ったものをお勧めしています。
生まれ育った環境が違えば、合うプロバイオティクスの種類も人によって違います。
保険診療やブログでは一般論に終わってしまいますが、栄養療法外来ではカウンセリングのお時間を長くとって患者様の状態を確認し、具体的な取り組みのご提案をさせていただいております。
コメント
コメントを投稿