亜鉛不足の原因と改善方法

【亜鉛不足が疑われる症状】

肌や粘膜が乾燥しやすい

爪に白い斑点やがある

傷の治りが遅い

薄毛や抜け毛が気になる

味覚障害がある

精神状態が不安定になりやすい

成長不全・発育不全(こども)

不妊(男性女性ともに)や生理不順

などがあります。

【亜鉛不足の原因】

1.胃酸の分泌不足

胃腸の消化能力の弱い人ほど亜鉛を吸収しにくいので欠乏傾向にあります。

サプリメントで補うなら、胃粘膜保護作用の期待できるカルシノン亜鉛のサプリもおすすめです。iHerbなどで売っています。


2.銅過剰による相対的な減少

銅と亜鉛は1:0.9~1の割合が理想です。

銅と亜鉛はシーソーの関係にあり、銅が増えると相対的に亜鉛が減ります。

エストロゲンが増えると銅が増えます。

妊娠中にはエストロゲンが増えるため銅は増えますが、銅には血管新生の役割もあるので合理的な現象です。

ピルを内服している人も、エストロゲン高値の状態に伴って銅も高くなります。

銅はドーパミンからノルアドレナリンへの代謝の補酵素の役割もあり、銅が多いとノルアドレナリンへの変換が促進されます。

ノルアドレナリンやアドレナリンが過剰となると不安や焦燥感、イライラなどの感情が強くなりやすいです。

3.ストレス

ストレスに対する反応で亜鉛が消費されます。

ストレスの多い人ほど亜鉛不足になりやすい傾向にあります。


4.骨折や抜歯後、成長期

骨の代謝が盛んな時期は亜鉛の必要量が増します。

骨折や抜歯後の完全な骨の修復には2~3年かかります。

亜鉛を摂っても摂っても消費されるこの時期もサプリメントで適宜補うといいかもしれません。


余談ですが、私は親知らずの抜歯の際に たんぱく質や亜鉛などをサプリメントで補っていたら、抜歯の際に傷の治りが早いですねと歯科の先生に驚かれたことがあります。


血液検査では、血清亜鉛の他に血清銅やALPなど総合的に亜鉛不足の有無を判断します。

採血は早朝(午前中)空腹時がベストです。

亜鉛は摂りすぎて過剰になっても問題があるので、一度採血で調べていただく方がおすすめです。


栄養療法では、不調の改善や より元気になるための お手伝いをさせていただいております。
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おのまりこ皮膚科クリニック
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