にきびの治療法
マスクによる影響もあるのか、にきびで来院される患者様が多い印象です。
保険診療では、まず、にきびの炎症を抑える塗り薬をお出しします。
この塗り薬には、抗菌作用だけのものと、合剤のものがあります。
飲み薬には漢方薬をお出しすることが多いです。
漢方薬には整腸作用のあるものもあります。
漢方薬ではにきびを抑えたり、にきび自体ができにくくなります。
より早くきれいに治したい場合は、自宅用のピーリング剤や、マナソープなどのピーリング作用のある石鹸をあわせて使っていただきます。
自費診療では、プラズマサイトプロMDなどを必要に応じてご提案しております。
にきびをそもそもできにくくするには、まず腸を整えることが重要です。
腸を整えないことには栄養が十分に吸収できないので、根治にはつながりません。
腸内環境の整え方については過去記事もご参照ください。
https://draft.blogger.com/blog/post/edit/1449209298466744413/4747114897518347766
https://draft.blogger.com/blog/post/edit/1449209298466744413/2219126115171317592
https://draft.blogger.com/blog/post/edit/1449209298466744413/6682650301537937229
思春期のにきびはホルモンの影響もありますが、腸を整えてビタミンとミネラルとたんぱく質などの栄養素を充足させると各段にできにくくなります。
なぜなら、ホルモンの代謝にもビタミンやミネラルが必要だからです。
思春期は成長やストレスに、大人になってからはストレスや疲労の回復などに栄養素が使われます。
すると、ホルモンの分解や代謝に栄養素が回らず、結果的にホルモンによる影響が大きく出やすくなります。
裏を返せば、栄養素を吸収しやすい胃腸の状態に整えたり、一時的に質のよい適切なサプリメントで補ってあげることで、ホルモンの影響を少なくすることができるということです。
皮膚の修復にもビタミン、ミネラル、タンパク質などは必須なので、ニキビ痕の治りやすさにも栄養状態の良し悪しは大きくかかわってきます。
飽食といわれるこの時代、栄養不足なんてと思われる方もいるかもしれませんが、現代社会では質的栄養失調に陥りやすいといわれています。
その背景には、
・孤食や核家族化
・農作物の栄養価が昔に比べさがっていること
日本の土壌の質は様々な影響で悪化しているといわれています。
カット野菜(外食産業なども含む)は加工の過程で栄養が流出しているので、栄養価は低くなっています。
・農薬による影響
ミトコンドリアなどのさまざまな代謝の阻害物質となります。
また、環境エストロゲンとしての影響も大きいです。
世界では農薬に規制のかかる中、日本の農薬の規制は緩くなっており世界の潮流とは逆行しています。
・添加物や化学調味料などによる影響
保存のきく食品や便利な食品が増えたことによるものです。
これらもからだの様々な代謝を阻害します。
使用できる添加物などの数は、日本は世界一です。
・水の問題
日本の水道水は塩素などの濃度の基準値が高く、「安心」ではありますが、口に入れて「安全」ではないので、そのまま飲むのはお勧めしません。
また、農薬を使用する土壌から流れ出したものの影響も受けています。
便利さばかりを追求するのではなく、健康的でいられる生活を少しずつでも取り入れるのがにきびなど病気の予防につながるのかなと考えております。
栄養療法カウンセリングは月火で行っております。
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