成長期の栄養素~身長や成績を伸ばすには?
成長期は栄養を足しても足しても成長に使われる時期です。
成長期のメンタル不調や激しすぎる反抗期には、栄養不足が一因にあることがわかっています。
成長期に骨折などの大きなけがをすると成績が落ちるのは、栄養素が骨の修復に使われるため、脳に必要な分まで十分にいきわたらないからです。
同じ理由で、女の子の成績が初潮を迎えた後に伸び悩んだり精神的な不調を訴えたりする大きな原因の一つに鉄不足があります。
女の子は初潮が始まる前に鉄、亜鉛などのミネラル、タンパク質などをしっかり補っておきましょう。月経開始後は食事と良質なサプリメントで適宜補っていくことがおすすめです。
また、陸上部など運動量の多いに所属していると溶血性貧血になりやすくなるので、しっかりとしたフォローが必要です。
以下に、成長期に身長を伸ばし、成績を上げる(勉強に集中できる)ようにするポイントを簡単にお伝えします。
【胃腸粘膜を整える】
よく噛む(1口30回)ことは基本です。
消化吸収能力を上げるために、腸粘膜に炎症を起こしやすいグルテン・カゼインは可能な限り控えましょう。
腸内環境は口腔内環境の影響も受けるので、口腔内ケアもしっかりしましょう。
【3食しっかり食べる】
栄養の基本は食事です。
朝食べられない場合は、睡眠や間食のタイミングや内容量などを見直す必要があります。
1日1~2食などの不食を成長期のこどもに特別な理由がなくすることはあまりおすすめしません。
サプリメントでも必要に応じて補います。
【間食にタンパク質を摂る】
間食は、ゆで卵、肉、納豆、豆、いりこ、めざし、ミートボール、焼売、果物、さつま芋(焼き芋、干芋)、おにぎりなど補食のイメージです。
甘いものが食べたければそれを食べた後に少しだけにしましょう。
【睡眠時間を確保する】
寝る子は育つという通り、夜寝ている間に成長ホルモンが分泌されるので、夜間にまとまった睡眠をとることは大事です。
学習塾などで夜遅くまで起きているお子さんも少なくないと思いますが、年齢に応じた睡眠時間をしっかり確保して、生活リズムを整えましょう。
栄養療法は家族みんなで取り組んだ方が効果が上がります。
まずは親が先に取り組みはじめ元気になっていくと、こどもも元気になりやすいです。
栄養療法外来は月曜日と火曜日に行っております。
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