コルチゾールとステロイド

ヒトの腎臓の上には副腎という小さな臓器があります。

この副腎からはコルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールは、抗炎症作用(自前のステロイド作用)や抗ストレス作用、血糖上昇作用など重要な働きを担っています。

アトピー性皮膚炎、胃腸の炎症、上咽頭炎など慢性炎症がある人は、常にだらだらとコルチゾールが分泌されている状態です。

コルチゾールを分泌し続けていると副腎は次第に疲れてきます。

副腎が疲れてくると コルチゾールの分泌量が減ってきて、ストレスに対応しにくくなったり、低血糖のときに十分に対応できず交感神経優位(同じく血糖上昇ホルモンであるアドレナリンをより多く分泌するため)になりやすくなります。


ですので、慢性炎症のある場合は、必ず炎症を抑え改善する取り組みが必要です。

皮膚科では皮膚の炎症に対しステロイドを処方することがありますが、これは自前のステロイドであるコルチゾールでは対応しきれない分を補佐してあげる意味合いがあります。


必要な時には薬を上手に使って治療し、同時並行で身体を建て治すことが改善への近道です。

身体の建て直しには、栄養療法のカウンセリングで食事や環境や心理面での改善を図ると根本的な改善につながりやすくなります。


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おの まりこ皮膚科クリニック 
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