自律神経の整え方~ポリヴェーガル理論の観点から~
このブログでは何度もお伝えしていますが、
美容と健康のためには、
自律神経を安定させるのが重要です。
自律神経には、
交感神経と副交感神経の2つがあります。
さらに副交感神経は、
腹側迷走神経と背側迷走神経に分類されます。
人間も動物もストレスを感じると、
初期の段階では交感神経が働きます。
いわゆるfight or flight (戦うか逃げるか)
の反応です。
恐怖や生命の危機を感じるほどの
過度のストレスがかかった場合は、
不動化(フリーズ)します。
アクセル(交感神経)と
ブレーキ(背側迷走神経)の
どちらも踏んだ状態が”すくみ”や”凍りつき”です。
アクセルが外れ、ブレーキのみ残った状態が
”シャットダウン(虚脱)”です。
動物が強敵に出会った際の
”死んだふり”がこの状態です。
恐怖で立ちすくんでしまう、
抵抗ができなくなるなどの反応も
これに当てはまります。
一方で、
腹側迷走神経はリラックスした状態で働きます。
顔の表情や声などの領域を支配するため、
社交性、コミュニケーション能力など支配しています。
理想の状態は、
腹側迷走神経がしっかり機能している状態です。
自律神経を整えるとは、このおだやかな状態を指しています。
ストレスで一過性に交感神経優位や背側迷走神経優位になることはあっても、
しばらくするとすぐに腹側迷走神経の状態に戻れることが理想です。
この腹側迷走神経優位にするためには、
・栄養状態の改善
・トラウマを解消する
・マッサージなどでからだをほぐす
・物理的に温める
などを行います。
栄養療法が上手くいかない人の中には、
・元気にならない方が都合のよい状態がある
・過去のトラウマを引きずっている
・取捨選択ができず抱えすぎる(キャパオーバー、頑張り屋さん)
などを無意識でしている場合もあります。
とはいえ、
低栄養の状態よりも栄養状態を整えた方が、
トラウマの解消はしやすくなります。
こころとからだは両輪です。
健康と美容のために
腹側迷走神経優位の
オキシトシンとセロトニンにあふれた状態を目指したいものです。
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