朝プロテインは健康によいのか?
朝タンパク質を食べることが大切だということは、
近年SNSなどで周知されてきたなと感じます。
一方で、
朝食でプロテインを飲んでいるから
自分は健康的であると思っている人もいます。
確かにプロテインは便利なタンパク質源です。
しかしながら、
朝プロテインだけで満足してしまっている場合、
朝空腹感を感じていない可能性があります。
ご存知の通り、
朝食breakfast は
fast「断食」をbreak「破る」という意味で、
本来朝ご飯の時はおなかのすいている状態のはずです。
でも、
鉄欠乏があったり
日中に忙しさなどで交感神経優位の状態が続くと
エネルギー不足や低血糖になりやすく、
夜間や起床時に代償的に交感神経優位となります。
胃腸が動くのは
副交感神経優位のリラックスした状態です。
朝起きた時に交感神経が優位だと、
胃腸があまり動かず、
食欲がわきません。
その結果、
朝食を食べられなかったり、
パンとコーヒーだけ、プロテインドリンクだけといった
軽食となりがちです。
16時間断食などは、
胃腸が整っていて健康的で
筋肉量のしっかりある人には向いていると思います。
一方で、
空腹時間が長いと、
貯蔵糖であるグリコーゲンも枯渇しやすいので、
筋肉量の少ない女性や
成長途中のこどもにとっては
エネルギー不足に陥りやすくなります。

・朝食をしっかり食べられる人
・プロテインを飲んでもおなかの不調を全く起こさない人
・胃腸も心も整っている人
・スポーツをしている人(運動前後がより効果的)
朝プロテインの向かない人は、
・朝食をあまり食べられない人
・プロテインを飲むとお腹が張る人
・プロテインとサプリがあれば、食事がおろそかになっても健康が維持できると思っている人(忙しくてその日だけなどは除く)
です。
特に、胃腸の状態が悪いと
プロテインの消化は胃腸の負担になります。
そのような場合、
野菜と肉魚を煮込んだスープなど
アミノ酸レベルでのタンパク質補給をおすすめします。
上記に当てはまっても、
不調も改善の必要性も全く感じていないならそのままでOKです。
もし、思い当たることがあれば、改善しましょう。
※体力差、体格差、栄養状態は個人差があります。
今あまり食事が食べられていない人は、
・早寝(遅寝はグリコーゲンは蓄えられにくい)
・日中の自律神経や血糖値の安定
・食べられるものを徐々に増やしていく
などから試してみて下さい。
その人の状態にあった詳しい食事のアドバイスなどは
栄養療法外来でお伝えしております。
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